近日、講談社現代新書から拙著が発売(1)

近日、講談社現代新書から拙著『未来予測入門-元防衛省情報分析官が編み出した技法』が発売されます。 発売日は10月16日ですが、すでに「アマゾンサイト」などでは予約受付をしています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4065145805

 そこで、今回から数回にわたって拙著の紹介をさせていただきます。

 最初に、本書の作成に至った経緯についてです。 筆者は、2018年4月に社会人向け講座を企画している「麹町アカデミア」の主催で、ビジネスバーソンに対して安全保障に関わる情報分析講座を開催しました。

 2016年出版の『戦略的インテリジェンス入門』をお読みいただき、その講座に参加していただきました「講談社現代新書」の編集長から、「安全保障に関わる情報分析手法を、個人の成長戦略やビジネスに特化した内容に落とし込めないか?」との企画提案をいただきました。  

 その後、同講座を基にした安全保障に関わる物と、〝完全ビジネスパーソンバージョン物〟の二つの執筆作業を同時並行的に進めてきました。

 前者は本年6月に並木書房から『武器になる情報分析力』としてすでに出版しました。 そして後者が今般上梓する『未来予測入門』ということになります。  

  これまでの拙者の「情報分析本」を整理すれば以下の関係になります。

◇『戦略的インテリジェンス入門』 ⇒国家等の情報分析官を対象。情報分析を中心に情報活動解全般を網羅

◇『武器になる情報分析力』 ⇒ビジネスパーソンを対象。主として安全保障に関わる情報分析手法を解説

◇『未来予測入門』 ⇒ビジネスパーソンを対象。情報分析手法を自己発展戦略やビジネスへ適用

 当初は、ビジネスの経験のない筆者が〝完全ビジネスバージョン〟を書けるのか、という不安はありました。たしかに「わが国のIT産業がどうなるか?」「都市の不動産価格がどのように推移するのか?」など、その道のプロたるもの知識が必要なものは私には書けません。

 ただし、ビジネスパーソンの知りたいこと、知らなければならないことを聴取(ヒアリング)したら、彼らが抱える問題は意外にも、ライフスタイルに関するもの、ちょっとした仕事上の悩み、あるいはどんなスキルを身に着ける、どんな職業を選択するのかといった、ごく身近な内容であることに気がつきました。 そこで、現在様々な悩みや課題を持ちながらも、懸命に人生に頑張っている私の子供達やその世代を想定し、私が培ってきた情報分析手法を使ってどのようなアドバイスができるのかについて思案しました。

 そして一つの確信を得たのです。彼らが思考法や情報分析手法をしっかりと身に着けることができれば、様々な課題に直面しても、その解決に向かって自信をもって挑戦できるであろうことを。

 この本をお読みいただければ、自衛官ずっとやってきた筆者が、なぜビジネスパーソン向けの本を書いたのか(書けたのか)、おそらくその〝謎〟が解けると思います。

 つまり、皆様もある思考法さえ身につければ、他領域の問題解決であろうが、他分野の論文執筆であろうが、克復できるということなのです。

 是非とも手に取ってお読みいただければ嬉しく思います。

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