上田篤盛の本

戦略的インテリジェンス入門

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内容紹介

日本の周辺環境が厳しさを増すなか、国防の万全を期すためにはインテリジェンスの強化が欠かせない。
そのためには情報分析官の能力向上が不可欠である。30年以上にわたり防衛省および陸上自衛隊で情報分析官などとして第一線で勤務した著者が、インテリジェンスの分析手法を具体的な事例をあげながらわかりやすく紹介。
インテリジェンスの作成から諜報、カウンターインテリジェンス、秘密工作、諸外国の情報機関等々、情報分析の基礎知識を網羅。
専門家だけでなく一般読者にとっても「インテリジェンス・リテラシー」向上の書として最適!

中国が仕掛けるインテリジェンス戦争

内容紹介

中国は伝統的に「戦わずして勝つ」ことを最善としている。 直接的な対決を避け、インテリジェンスによって優位な態勢を築くというものである。 中国情報機関は国際世論を巧みに誘導し、日本を含む敵対国家の反戦気運を醸成し、重要人物を意のままに操るなどの秘密工作を行なっている。 日本が中国によるインテリジェンス戦争に飲み込まれないためには、中国悪玉論を振り回すだけでは解決しない。 中国が仕掛けるインテリジェンス戦争を正々堂々と受け止める覚悟が必要である。 情報分析のプロが中国の対日インテリジェンス戦争の実像を戦略的思考により読み説く!

中国戦略悪の教科書 (『兵法三十六計』で読み解く対日工作) 

内容紹介

恐るべし! 中国兵法
2013年1月、中国軍艦が海自護衛艦に射撃用レーダーを照射した。
日本側の抗議に対して、中国の報道官は「照射したのは監視用レーダーで、日本側の『無中生有』だ」と開き直った。
「無中生有」とは「無から有を生じる」「でっち上げ」の意味で、これは『兵法三十六計』の第七計にあたる。
このように中国は今も日常的に「兵法」を用いている。
欧米の情報機関も「中国指導者が兵法を現代の戦略・作戦に採り入れている」として研究しているほどだ。

中国の攻勢から日本を守るには、中国の伝統的な思考形態となっている兵法を理解することが欠かせない。
防衛省情報分析官として長く中国軍事を研究した著者が『兵法三十六計』の現代的意味をインテリジェンスの視点から読み解く。
中国の戦略が手に取るようにわかり、次の狙いがみえてくる

情報戦と女性スパイ

内容紹介

インテリジェンスの戦いには平時も有事もなく、水面下では血で血を洗うスパイ合戦がいまも繰り広げられている。
2018年3月にはイギリス南西部に住むロシアの元スパイと娘が何者かに毒殺されかけた。
情報戦は男性だけの世界ではない。女性でなくてはやれないこと、女性であることを利用すれば有利なこともある。時には要人暗殺に従事した女性スパイもいる。
ナチス・ゲシュタポによる厳しい拷問で口を割る男性スパイが続出するなか、最後まで秘密を守り、殉職した女性スパイも大勢いた。
さらに米国では初のCIA女性長官が誕生した。第1次世界大戦から冷戦期に至る重大スパイ事件と、それに関わった女性スパイたちの活躍に迫る。
スパイ人名録、情報機関の実態、スパイ用語、スパイ教訓集、情報戦史年表なども網羅したスパイ事典!

CIA極秘マニュアル「HEAD」

内容紹介

この本は、私が巻末解説を書きました。内容は少々難解ですが、効率的な分析手法を教えてくれる良書です。

武器になる情報分析力

内容紹介

予測不能な時代を勝ち抜くには自前の「情報分析力」が欠かせない──防衛省情報分析官として国家安全保障の情報分析に携わってきた著者が、プロも活用する情報分析の手法をわかりやすく解説。ここで紹介されている「フレームワーク」「マトリクス」「クロノロジー」「競合仮説分析」「階層ツリー分析」などの手法はそのままビジネスに応用できる。情報分析失敗の原因となる各種の「バイアス」についても詳述。この一冊でインテリジェンスの基礎知識と技法が身につく!

未来予測入門

内容紹介

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「仕事ができる人、少し先を読むことができる人は、知らず知らずのうちに、未来予測のテクニックの一部を使って、思考・分析を繰り返しているのである」(著者)自分の周辺の未来、自分が予測する業界の今後を可能なかぎり正確に予測する技術――。 世界の情報機関がごく普通に使っている思考法・分析手法を駆使することで、「未来予測」はぐっと身近なものになる! 質問の再設定、アウトサイドイン思考、フレームワーク分席、クロノロジー&マトリックス、シナリオ・プランニング…… 安全保障の最前線で磨かれた機密メソッドを、一般向けに改良、とうとう実現させた驚きの技法を初公開。

情報分析官が見た陸軍中野学校

内容紹介

中野学校は教育機関であってスパイ組織ではないー
ー創設から廃校までわずか七年の歴史であったが、卒業生は二千人以上に及び、世界の至る所で秘密戦や遊撃戦に従事した。
その教育方針は諜報・謀略技術の修得よりも、情報勤務者としての判断力や行動力の養成にあった。
尋常でない秘密工作に携わる彼らには、孤独を生き抜く強靭な思想と柔軟な精神が求められた。
アジア諸国の「民族解放」教育も行なわれ、中野学校で培った「無私の精神」で現地軍に身を投じる者もいた。
防衛省情報分析官、陸自調査学校教官を長く務めた著者が、中野学校教育を分析・評価し、秘密戦の本質に迫る!

インテリジェンス用語事典

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高校では「情報科」が必修科目となり、2025年の大学入学共通テストからは「情報」が出題教科に追加される。
しかし、日本における「情報」に関する認識は低い。日本語の「情報」は、英語のインフォメーションとインテリジェンスの訳語として使われているため、両者の意味が混在しているが、欧米の有識者の間では明確に区別されている。
状況を正しく判断して適切な行動をするには、インテリジェンスの知識は欠かせない。
自衛隊情報分析官を長く務めた専門家らが中心となり、インテリジェンスの業界用語・隠語、情報分析の手法、各国の情報機関、主なスパイおよび事件、サイバーセキュリティ関連用語など、インテリジェンスを理解するための基礎知識を多数の図版をまじえて1040項目収録。
わが国初のインテリジェンス用語事典!

超一流諜報員の頭の回転が速くなるダークスキル

元防衛省情報分析官が、仕事で圧倒的な成果が出る、超一流諜報員の頭の使い方を解説!

「仕事の失敗=死か投獄」という職業である諜報員は、なぜ、極限状態の中、冷静に迅速に仕事を成功させることができるのか――。

その答えは、思考のフレームワークを身につけているから。
「人心掌握」「情報収集」「分析」「記憶の整理」「実行」など、成果が出る「型」を頭の中に入れているからです。

この型を使うことで、頭の回転を一気に上げ、どんな困難なミッションも完遂することが可能になります。

本書は、アメリカCIA、イギリスMI6、ロシアSVR、イスラエルモサドから、陸軍中野学校まで、歴史を知りながら、世界中の優秀な諜報員の頭の使い方を解説し、仕事で成果を出す方法を紹介します。

諜報員のテクニックは、秘密任務で使われるため、なかなか表に出てくることがありません。
しかし、元防衛省情報分析官というインテリジェンスの専門家である著者が、様々な資料からその極秘テクニックを見つけ出し、紹介しています。

表にはなかなか出てきませんが、その技術はシンプルで効果的です。
あらゆる仕事に応用できる、誰もが実践できる、諜報員のテクニックを1冊にまとめたのが本書です。

武器になる状況判断力

はじめに

 ビジネス界を中心に「状況判断力」の強化を求める声が高まっている。民間アンケート調査でも、状況判断力は「仕事で必要なスキル」の上位を占めている。
  状況判断とは、「周囲の状況を判断して、最良の行動方針を選定する」ことで、「意思決定」とほぼ同義である。
  インターネットを検索すれば、状況判断力(あるいは判断力)を高める手段がいくつも紹介されている。「やるべき事項の把握」「明確な目標の設定」「人の意見をよく聞く」「決断や失敗を恐れない」「客観的な視点を持つ」「固定観念を持たない」……。これらに異論はないが、「判断力」を「分析力」「決断力」に置き換えても通用しそうなことばかりで、これだけでは具体的に何をしたらいいのかわからない。
  現代社会は、先行きが不透明で将来予測が困難な「VUCA時代」と呼ばれている。
  そんな変化の激しい環境で迅速に意思決定するツールとして「OODAループ」が注目されている。
  OODAは、一九八〇年代末に米海兵隊がドクトリンとして採用し、その後、米陸海空軍も採り入れて米国のビジネス界にも広く浸透している。
〝?新しいもの好き〟?の日本人も、「OODAは従来の意思決定法に取って代わる」として飛びつく傾向にある。
  米軍がOODAを採用する以前は「Estimate of the Situation」(論理的意思決定法、以下「米軍式意思決定法」と記述)を採用していた。自衛隊もこの「米軍式意思決定法」を採り入れている(自衛隊は「状況判断」と訳出)。
  ここで誤解しないでほしい。米軍は「米軍式意思決定法」を捨てて「OODA」を採用したわけではない。環境の変化や時代の経過にともなって、「米軍式意思決定法」だけでは対応できない領域が増え、それを補完するために「OODA」を採用したのである。
  従来の「米軍式意思決定法」は作戦開始前の全般作戦計画などを作成する場合に用い、「OODA」は作戦開始後の現場での作戦や戦闘での状況判断や行動ツールとして活用している。
  つまり「OODA」を使いこなすには、それ以前に軍隊やビジネス界で使用されていた「米軍式意思決定法」とあわせて理解しなければならないのである。
「米軍式意思決定法」は、幕僚(スタッフ)参加型の論理的思考法(分析的思考法)である。組織が共通の目的や目標に向かって協調して進む、先入観による判断ミスを低減するなど多くの利点がある。そのため、ビジネス界では、企業の経営理念や戦略、中長期プランの作成など、時間をかけて綿密に検討する案件に有効である。
  この「米軍式意思決定法」の利点を認識したうえで、現場対応型の「OODA」を活用することが重要なのである。
  本書は、「米軍式意思決定法」と「OODA」を使い分けながら最良の状況判断するために、まず両ツールの具体的な内容を平易に解説する。
  次に、状況判断力を高めるため、「組織マネジメントのあり方」「インテリジェンスの活用」「高速化するための留意事項」「思考力や直観力の養成」など、より具体的な「問い」を設定して、両ツールの活用法をマスターしていく。
  さらに「状況判断力」が実際にどう使われたか、その「歴史的事例」をコラム形式で紹介する。これにより状況判断のイメージがより具体的になるだろう。
  読者の皆様が、本書を活用して「状況判断力」を身に着けていただければと思う。

情報戦、心理戦、そして認知戦 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-1-695x1024.png『情報戦、心理戦、そして認知戦』が12月12日に発刊されます。この著書は、私が所属している会社の所属長との共著ですが、私が長年にわたり構想を練っていた心理戦、情報戦の歴史的考察に、現代のウクライナ戦争のサイバー戦などの分析を加えたものです。2030年の台湾有事を想定した、サイバー戦や認知戦のシナリオ分析は、臨場感をもって読み進めていただけると思います。『情報戦、心理戦、そして認知戦』が12月12日に発刊されます。この著書は、私が所属している会社の所属長との共著ですが、私が長年にわたり構想を練っていた心理戦、情報戦の歴史的考察に、現代のウクライナ戦争のサイバー戦などの分析を加えたものです。2030年の台湾有事を想定した、サイバー戦や認知戦のシナリオ分析は、臨場感をもって読み進めていただけると思います。