(1)桜の開花封報道で思うこと
二月というのに、昼間は二十度近くまで上がる日があります。
各地で桜が咲いたというニュースも目にしました。
もっとも、咲いているのは河津桜や寒桜のような早咲きの品種でしょう。
私たちが春の象徴として思い浮かべるソメイヨシノではありません。
それでも、「二月に桜」という響きには、どこか落ち着かないものがあります。
本来なら、梅の花を眺める時期です。
その梅も、心なしか早いように感じます。
四季がなくなった、と言う人もいます。
けれど私は、なくなったというより、境目が少しずつ曖昧になっているのだと思います。
寒い日はありますし、夏の暑さも昔とまったく別物になったわけではありません。
ただ、季節の並び方が少し変わってきた。そんな印象です。
ニュースで「桜が咲いた」と聞くとき、私はつい考えます。
それはどの桜なのか。
例年と比べて何がどれだけ違うのか。
「桜が咲いた」という言葉だけでは、まだ何も分かりません。
けれど、どの桜が、いつ、どこで咲いたのかを確かめていくと、
そこに小さな変化の輪郭が見えてきます。
季節の話は感覚的に受け止めがちです。
それでも、何が変わり、何が変わっていないのかを一つずつ見ていく。
その姿勢は、日々の仕事にも通じるものがあるように思います。
二月の空の下で咲く桜を見ながら、
そんなことを考えています。
(2)まもなく、冬季オリンピック終了
まもなくオリンピックが終わります。
日本は現在、金5、銀7、銅12のあわせて24個。北京大会の18個を上回り、過去最多とのことです。選手たちの努力に、素直に拍手を送りたい気持ちになります。
私は今回も高木美帆選手を応援していました。
500メートル、1000メートル、チームパシュートで銅メダル。パシュートは3本滑っていますから、体への負担も相当なものだったはずです。
1500メートルは6位。
彼女はこの種目の世界記録保持者で、過去二大会はいずれも銀メダルでした。「だんだんと1500メートルが走れなくなってきた」と語っていた言葉が、強く印象に残っています。
高木選手は31歳。15歳で初めてオリンピックに出場しました。
16年ものあいだ、世界のトップで滑り続けていることになります。
あらためて思うのは、その自己管理能力のすごさです。
体調を整え、体重を維持し、筋力を保ち、けがを防ぎ、心を立て直す。その一つでも崩れれば、世界の舞台では戦えません。
小平奈緒選手が32歳で金メダルを獲得したことを思い出します。年齢は一つの目安にすぎません。けれど、その年齢まで最高水準を保つことが、どれほど難しいか。
まだまだ頑張ってほしいという思いはあります。
しかしそれ以上に、15歳から五輪に立ち続けてきた時間そのものに、深い敬意を感じます。
長いあいだ、感動を与えてくれて、本当にありがとうございます。
そう伝えたい気持ちです。
